第2回オープンファクトリー座談会
2022年11月11日、第2回オープンファクトリー座談会が開催されました。
テーマは「オープンファクトリーの理想と現実とは?」
前回に引き続き、オープンファクトリー主催者である企業、行政、観光協会、そして一般参加者の方も含め総勢14名の様々な立場の方に参加いただきました。リピーターも複数いらっしゃいました。
【コンテンツ】
①オープンファクトリーニュースルーム
秋はオープンファクトリーシーズン!ということもあり、今年開催予定の30か所のうち、既に17か所が開催済み。11月は10か所が開催予定であることが共有されました。また、燕三条工場の祭典がRed Dot Design賞を受賞したという素晴らしいニュースについて、実行委員長の齋藤様より直接ご報告いただきました。「開催情報のデータを共有してほしい」という要望が挙がるなど、全国のオープンファクトリーの開催情報の最新情報がわかるこのコーナーの注目度が上がってきていることを感じます。
②オープンファクトリー座談会(ゲスト:モノマチ・片岡様)
オープンファクトリーで解決したい参加企業の経営課題は何か、それは実際に解決したのか、参加して何が変わったのか、それぞれのオープンファクトリーで開催目的が異なる中で共通性はあるのか、などの視点で論議。
今回のメインゲストである「モノマチ」の理想は、年間を通して自主的にイベントが開催されること。そのためモノマチを続けるためには運営している協会側の負担を減らす必要があるので、スケジュールをタイトにせず、参加企業側に運営の意識を持っていただき、自主的に動けるような仕組みをつくることが重要である、と片岡様からお話しいただきました。
一方で、前回のメインゲストであった「燕三条工場の祭典」の齋藤様からは、今年はコロナ禍でも開催し、お客様が待ち望んでいた様子を感じたし、これまでの開催でB to C向けの商材に付加価値が付いてきた。結果として人の繋がりができたり社員が増えたりしているし、展覧会が評価された結果、Red Dot Design賞を受賞できた、とポジティブな現状を共有いただくと共に「今後はB to B企業の売り上げを伸ばし、新しいビジネスを創出するなど、開催の目的を風化させないようにしたい。そのためにはオープンファクトリーである必要は無いかもしれない。参加企業には、持っている能力を発揮し、企業のキャラクターを出していって欲しい」と次なる段階への「理想」についてもお話しいただきました。
また、めがねファンづくりを目的とした、どこを見てもめがねづくしのイベントである福井県鯖江市の「めがねフェス」は、今年で9年目。こちらはOEMの産地のためB to B色が強く、通常の取引では問屋さんを通して市場の要望を受取っているが、オープンファクトリーでは普段では得られない、エンドユーザーの生の声が得られる機会になっていることに価値を感じているとのこと。埼玉県川口市の「川口オープンファクトリー」も同様にB to Bが多い一方、目的を地域貢献と位置付けているため「産業観光」としてのイベントという性格が強いというお話もありました。
このように「理想と現実」という切り口の中で他地域の取り組みをまとめて知る場となり、参加者からは 「目的や理想を立止まって考え直すことが大事であると実感した」 「オープンファクトリーの理想について、さまざまな考え方を勉強できた」等の感想を頂きました。共通点を探すことはもちろん、対象の地域やその地域企業の業界構成、開催回数や運営体制によって異なる点を自地域に持ち帰り、生かす。そんなヒントを楽しみながら拾える場に、第2回座談会もなったのではないでしょうか。
OFS5_OF座談会報告書
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